自チーム内、自社内だけで品質改善の取り組みを進めていても、これで良いのか、常に不安がつきまといます。そこで、他のプロジェクトとの比較ができる仕組みを考えました。
手始めに、品質改善に影響力の高い「テストドキュメント」のツール化を行っています。
例えば、一連のテストドキュメント(テスト計画書、テスト設計書、テストケース、不具合報告書、テスト進捗報告書、テスト終了報告書)に記載すべき項目を網羅したテンプレートを用意しています。考慮漏れがなく、面倒なドキュメント作成が効率的に行えます。
これらは、私たちがこれまで流用・再利用しながら行ってきたテストの内容を網羅したテンプレートです。お客様は、どのテストを行うかテンプレートから選び取るだけでテスト設計書やテストケースを半自動的に作成することができます。あるいは、どういったテストをどの程度の粒度で行いたいか、方針を示していただくだけで、私たちがテスト内容を詳細化することが可能です。
もちろんテンプレートではまかないきれない部分もあります。新たなテストを考えることも必要です。日の出スキップのテストドキュメントツールは、むしろ、そうした新たなテストに取り組める十分な時間を生み出すためにあるとも言えます。
また、テンプレートから選び取って行ったテストの結果は、テンプレートの元となった他の開発プロジェクトの結果と比較できますので、検出された不具合の傾向からテストの十分性を判断する目安を得ることもできます。
日の出スキップは品質改善のための参加型プロジェクトです。
日の出スキップに参加いただけると、次のようなメリットがあります。
参加企業様から提供いただいたプロジェクトのデータを集約・分析を行い、「日の出スキップレポート」を作成し、配信いたします。
このレポートにより、お客様は、他のプロジェクトと自社のプロジェクト状況を比較できます。また、類似する開発プロジェクトの成功事例も掲載しますので、自プロジェクトの運営に活用いただけます。
ツールの項目を埋めていくだけでテストドキュメントの作成が行えます。
どのフェーズでどの項目について考えるかはツールに従っていただくだけですので、その時々に最小限の情報を追加していくだけで、テストフェーズを遂行できます。
また、項目の内容がどのドキュメントに影響しているかをツールで管理していますので、項目の内容に変更が生じた際に、ドキュメントへの反映が効率的に行えます。ドキュメントの体裁を整える必要もありません。